ゲーム概要
SCYTHE-大鎌戦役ーと同じくデジタルボードゲーム。日本語対応。
腐敗した資本主義者のグレムリン達を操作し、汚職をしたり敵プレイヤーを裏金を使って刑務所送りにしたり、蹴落とそう。この腐った世の中で一番の金や権力を手に入れるのだ。
ゲーム勝利条件のポイント数を一番最初に獲得したプレイヤーの勝利。ポイントを獲得するためには特定のマスへ行き、(お金と)カードを使う必要がある。
手持ちの6枚のカードがゲームの基盤になる。使用したら使った枚数分だけランダムに補充される。このカードを使ってコマを移動させたり、止まったマスでカード能力を発動できる。カード能力は多種多様。お金を獲得できる能力だったり、相手を刑務所送りにする能力だったり。
「どのカードで移動するか、どのカード能力をとっておくか、どのマスへ行くか」など2,3手先を読む計画性や戦略性が楽しい。
「こうやってこの能力を発動しよう」とか戦術を立てても、相手に妨害されて刑務所送りにされたりする。えげつない。
自分のポイントを稼ぐのか、調子に乗っている相手プレイヤーを妨害するのか、ゲーム展開の見極めも大事になる。
運要素はかなりあるが、実力差が出るゲーム。妨害要素が強いので、フレンドとリアルバトルにならないよう注意したい。
ルールの解説
ゲーム開始時(ランダムな)手札の画像。例えば”小物品”。移動に使う場合は3つマスを移動できる。そして移動に使ってしまうと消費され、能力は使えなくなってしまう。
”小物品”の能力は、「左下の”靴のマーク(ゴミ捨て場)”のマスで使用可能。右上の”30″ゴールドを払うことで”歯車+1(歯車は勝利点)”がゲットできる。」という仕組み。
”ドゥ・ゴールの首飾り”というカードはなんだか怪しい見た目通り、犯罪カード。赤色のカードは犯罪カード。能力を使用すると、お金を払うことなく”歯車+4”を獲得し、”追加(永続)効果”「プレイヤー争いに参加するたびに歯車1を獲得する」を獲得できる。とても強力。
しかしながら”悪意+4″も獲得してしまう。悪意が増えると、警官に払わなくてはいけない賄賂が増加したり、ゲーム中の全体的な運が低下してしまうというデメリットもある。
また他にも犯罪カードはデメリットがあって、相手プレイヤーが手札を公開する能力を使用したときに、自分の手元に持っていると、刑務所送りにされてしまう。
強力だがその分危険でもある。
このような多種多様なカードを使ってゲームを進める。
このようなマットを移動して、ゲームを進める。実際のプレイに沿って解説。
盗人(The Thief)の場合は刑務所からのスタート。プリズン・ブレイク感があってよい。
今回俺は”探検家”。宝物からのスタート。
”ドゥ・ゴールの首飾り”という強カードがあるので、早く使いたい。犯罪カードだから刑務所送りにされたくないし…。なるべく早く左上の”気球のマーク(アストラル界)”へ行こう。
移動に使うのは”ファーストクラステレポーター”始まったばっかりだから高コストなこのカードを持っていても仕方ない。
4マス分移動
賄賂マスに止まってしまった。警官に金を没収される…(賄賂マスは通過するだけでカネを払わないといけない。今回はぴったし停止してしまったので、表示20の2倍、40金払う。ちなみに先程の”悪意”が溜まるほど、ワイロが高くなっちゃう)。
頑張ってアストラル界へ向かう。ご覧の通り、アストラル界への道のりはワイロだらけ。なんとか到着。最初400金あったのが、到着したら240まで減る。
だが、”ドゥ・ゴールの首飾り”が使用できる。序盤でこれは相当有利だぞ。勝利点も4点ゲット。
ボードのマスの種類も色々ある。警察マスに止まると、サイコロの出目次第で(悪いことしてないのに)逮捕され刑務所送りにされたり、ギャンブルが出来たり、不幸が降り掛かったり。…基本的にろくなこと起きない(笑)
また、選べるグレムリン(キャラクター/プレイヤー)の能力もそれぞれ異なっていて楽しい。秘密工作員や貧乏人が好き。追加DLCでキャラクターを増やすことも出来る。
ゲーム評価/感想
ゲーム内容やバランスもよく練られていて面白い。世界観やカードデザインも秀逸。音楽も良い。
2人でやった場合、慣れてくるとプレイ時間は1時間~1時間30分くらいか。早いときは1時間かからない。人数が多くなったらその分だけプレイ時間は増えるか。
最大6人プレイまで出来る。勝利条件をカスタマイズできるので、時間制にするのも手(時間に到達したときに一番多くの勝利点を持っている人が勝利)。
細かなルール内容まで把握するには時間がかかるが、チュートリアルがあるので、大まかなルール把握は意外と簡単。直感的なので、やっているうちに慣れてくる。
戦術的な
・常にある程度のお金をキープすることを心がける。票を集めてゲーム展開することも可能だが、基本的には金が強い。ゲーム序盤は金が少なくてもいいが、中盤以降は金集めを大事にする。
・無一文に近い状態になると、一方的に殴られて一生の殆どが刑務所暮らしな人生になる。金大事。
・序盤から中盤はヘイトを集めないように気をつけながら、勝利点を獲得。中盤以降勝利まで必要な勝利点を計算し、必要な手札を集め、勝ち筋をたてる。
・SCYTHE-大鎌戦役ーとはかなり勝つための要素が違う気がする。SCYTHEはその時その時の最善手を打ち続けるのが強いのに対して、グレムリンインクは勝負所を見極めるのが肝心。
最善手を打てたとしても、妨害が強いので、潰されちゃう。
相手の妨害の有無や状況を考えて、相手の妨害が間に合わない「ここだ」というときにリスクを取って一気に勝負を決めきることが大事。