述語動詞と準動詞
述語動詞と準動詞は、動詞を一人一役か一人二役かの角度から分類したもの
・述語動詞、一人一役、主語がつく
・準動詞、一人二役、主語がつかない
・「動詞の働きだけをしている動詞」→述語動詞
・「動詞の働き以外に名詞または形容詞の働きを兼ねている動詞」→準動詞
☆例外なく両者は常にはっきりと区別できる
・述語動詞には必ず動作や状態の主体を表す名詞がつく。その名詞を「主語」(構造上の主語)という。
・構造上の主語+述語動詞を「文」といい、通常S+Vと表示する(Sはsubjectの略。Vはverbの略)
準動詞には主語がつくとは限らない。ついた場合には、その名詞は「意味上の主語」と呼ぶ。そして、意味上の主語+準動詞は文にならない
☆英文を読むとき、述語動詞と準動詞を識別することは超重要
活用
・動詞には原型・現在形・過去形・過去分詞形・ing形の5つの形がある
1,現在形と過去形は必ず述語動詞
2,原型・過去分詞形・ing形は述語動詞or準動詞
英文中で原型が用いられる場所は原則として五ヶ所
1.toの後
2.(beとhave以外の)助動詞の後
3.命令文の述語動詞の位置
4.make,have,letなどの補語の位置
5.仮定法現在の動詞の位置
これ以外の場所ならば、必ず現在形(述語動詞)と確定する
→5.仮定法現在
・仮定法現在で動詞が用いられるのは三箇所。(原型だが、仮定法”現在”と呼ばれる。紛らわしい)
1.if節
2.that節
3.祈願文
・仮定法現在の動詞は必ず述語動詞。なので、現在形or原型を考える意味は(あまり)ない。…述語動詞か準動詞の判別が英文法・文の構造の把握において重要であって、原型or現在形を識別するのは重要じゃない。本質を忘れない。
動詞型
・動詞に名詞(主語以外の名詞)や形容詞が直接つくか否かという角度から分類したもの、これを動詞型と呼ぶ。
・動詞に直接つく、主語以外の名詞は補語or目的語。動詞に直接つく形容詞は補語。
1.補語(C)も目的語(O)もつかずに、単独で用いられる動詞を完全自動詞と言う。完全自動詞は1とする
2.補語がついて、V(動詞)+Cという形で用いられる動詞を不完全動詞という。2とする
3.目的語がついて、V+Oという形で用いられる動詞を完全他動詞という。3とする
4.目的語が2つついて、V+O+Oという形で用いられる動詞を授与動詞という。4とする
5.目的語と補語がついて、V+O+Cという形で用いられる動詞を不完全他動詞という。5とする
上記5つを5文型と呼ぶ。
※副詞は目的語にも補語にもならない
※動詞に直接ついて、かつ、主語とイコールの関係にない名詞の働きを目的語という。