なーんとなく、新しいジャンルのお酒を開拓してみたいということで、初のプレミアムラムを購入。
評判がよく、飲みやすいというレビューが多かったディプロマティコの中でも定番なフラグシップモデル。レセルバ イクスクルーシヴァを飲んでみた。
味の感想や評価について、そして、メーカー情報、ラムの種類について調べてみたり、ボトルに書かれているおじさんの名前も調べてみた。
目次
ディプロマティコ リゼルヴァ イクスクルーシヴァのボトル画像
ディプロマティコとは?
1959年創業のウニダス蒸溜所でつくられる、スムースな口当たりとコクのある甘みが特長のベネズエラ産プレミアムラム。
ディプロマティコの意味/由来
「ディプロマティコ」はスペイン語で「外交官」
おじさんと親しまれるパッケージの人物の名前
Don Juancho Nieto Melendez(ドンファンチョニエトメレンデス)
19世紀末、蒸留所近くに住んでいたらしい。彼はカリブ海への頻繁な旅行をし、大量の酒をコレクションしたり、ラム酒の魅力的なフレーバーの原因究明に情熱を燃やした男。
彼の実績や人格などがディプロマティコの創造に影響を与えた。
ラム酒の宗主国についての分類
どうやらラム酒は3つの種類に分類されるようだ。ウィスキーで言うところの、スコッチやバーボン的な?産地の違いのような種別方法がある。
スペイン/フランス/イギリス
の3種類。(スペインは島/大陸を分けると4種類)
大航海時代に植民地支配した国に(上記の)”宗主国”の技術が伝わり、その国の系統によって味が異なるみたいだ。
スペイン(島)
味の特徴:ライト/当たりの優しい味/度数低めが多い/
製法:19世紀にドン・ファクンド・バカルディ・マッソ(世界最大のラム酒ブランド:バカルディ設立者)がスペインから亡命。ドミニカ共和国などに伝わる。
スペイン(大陸)
味の特徴:ボディが厚い/しっかりとした甘み/シガー(葉巻)との相性がよい
製法:シェリーやシェリーブランデーの技術を踏襲
フランス
味の特徴:華やかな香り/アグリコール・ラムが多い/サトウキビ本来の風味/繊細
製法:ブランデー(コニャック)の技術を踏襲
イギリス
味の特徴:辛口/アルコールの刺激が強い/濃い味わい/口当たりは軽快
製法:スコッチウイスキーの技術を踏襲
熟成期間や熟成方法によっても種別があり、
熟成期間順に
→ホワイト/ゴールド/ダークラム
という分類がされる。
3年以上の熟成をした、濃い褐色のラムをダークラムと呼び、ディプロマティコもダークラムに分類される。
飲んだ感想・レビュー
まず最初に香りをかぐ。軽やかなラム酒の香りと同時に、熟成された芳醇な香りもある。嫌なアルコール臭が全く無い。
ラム酒自体をあまり飲まないし、プレミアムラムはほとんど初めてだが、こんな良い香りするのかと驚いた。あと、すごい色。ラム酒なのに透明じゃない。ウィスキーより濃い色。
口に含んでみると、キャラメルのような濃厚さ。舌触り・コク・風味が、ほんのりと焼き目のついたキャラメルのよう。しかし、甘ったるい甘さではなくキレの良い爽やかな甘さ。
爽やかさ、甘さ、コク、芳醇さのバランスが絶妙。
口に含むと熟成された芳醇な香りがし、そのあと爽やかな甘味。その後、舌に残ることなくキレがよい。
これは美味いな。
じっくりじっくり味わって飲むお酒という側面よりも、口当たりの良さや風味の変遷、後味の爽快感を楽しむようなお酒だと思う。
美味くてどんどん進む。やめ時が難しい。
おすすめの飲み方など
ストレートが一番おすすめ。まずストレートで風味や甘さ、コクなどをそのまま飲んだほうが良いと思う。バランスが素晴らしい。
個人的にはロックやコーラ、ソーダ割ではなく、ストレートで飲むのが一番だと思う。めちゃくちゃスムーズな味わい。
情報
アルコール度数:40 %
熟成期間:12年
内容量:700ml
メーカー:ウイスクイー
・1959年創業のウニダス蒸溜所
・原料は糖蜜の他にサトウキビジュースを煮詰めたシュガーケイン ハニーを使用
・コラムスチル1種ではなく、スコッチウイスキーに用いられるポットスチル、カナディアンウイスキーで使用される珍しいバッチケトルの3種を使用
・それぞれをオーク樽で熟成した「ライト」、「セミヘビー」、「ヘビー」の3タイプのラムをブレンド
通販サイト
ラム酒美味いな。美味しいのはもちろんのこと、製法や宗主国、熟成期間など、こんなに様々な種別があるとは。色々また買っていきたい。